iPad版 Bloom HD



iPad版 Bloom HDはアンビエント・ミュージックのパイオニア、ブライアン・イーノが監修したアプリで、彼の作品「Music for Airports」を彷彿させる世界を手軽に楽しめます。



操作はいたって簡単。
画面をタッチすると、その場所で音が鳴り、一定時間ループされます。
縦軸で音程が変わります。

「ムード」でBGMというか後で鳴ってるパッド音が変わります。
「ディレイ」で置いた音がループされる間隔を設定。
「サウンド」で音色の設定。
シャッフルはディレイの間隔や音色を自動で定期的に変えてくれます。

タイマーも付いているので、寝る前に設定しておけば自動で終了してくれます。

自動演奏もいいのですが、やはり自分の好みの「間」で演奏するのが気持ち良いです。
僕は実際、LIVEやDJの時にも使用してます。

また、絵を描くように音を置いていくと、音とジャストで同期するVJ的な楽しみ方もできます。








アンビエント好きにはマストなアプリです。


Bloom HD
350円

at 17:47, KAGIWO, iPad App Music

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チルアウトとは?

 チルアウト(chill out,chillout)は英語で直訳すると「冷静になる」「特に興奮状態のあとに、静か、または穏やかに成る」とあります。
一般的にはあまりなじみが無いと思いますが、クラブミュージックシーンでは当たり前のように日常で使われています。
別に踊った後で無くとも、リラックスしている状態をチルアウトと言ったりもします。
「あそこのカフェ、すごくチルアウトできるよね」とか「家でチルアウト中」とか、ここまでくるとリラックスと同義語ですね。


基本的にはダンスフロアで踊ってほてった体をクールダウンさせるために用意された場所がチルアウトフロアと呼ばれていたことから来ているようです。
The KLFが1990年に発表した「Chill Out」というアルバムから来ているという説もあります。


僕がクラブに行きはじめた90年代後半のトランスシーン黎明期では踊るフロアと休憩するフロアが分かれている事が多かったのですが、今振り返ると1990年代は休憩するフロア=アンビエントフロアと言われていたと思います。
その後、2000年代に入ってチルアウトフロアという呼び方が出てきたように感じます。


では「チルアウトミュージックとは?」と聞かれると、これが実は何でも良いように思えます。
チルアウトミュージックの目的としては「踊って疲れた体を休める時に聴く音楽」ですので、ボサノバでもルーツレゲエのどろどろのダブでも歌ものでもチルアウトしたい本人がその音楽を聴いてリラックスできれば何でも良いわけです。


Chilloutミュージックの浸透に大きな影響を与えた「cafe del mar」シリーズはパーティーアイランドとして有名なイビサ島にある有名なサンセット・バーで夕日が海に沈んで行くのを眺める時にかかっていた音楽をパッケージしたものです。



ぼくはまだ行ったことは無いですが、実際に訪れた友人達の話では本当に素晴らしい夕日が眺められるようです。


日本でも素敵なサンセットポイントはたくさんあるので、お気に入りの音楽を持っていってゆっくりとチルアウトしてみましょう。



at 13:08, KAGIWO, チルアウトとは?

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アンビエントとは?

 アンビエント(ambient)は英語で「周囲の」、「環境の」という意味。

音楽のジャンルとしてのアンビエントはアンビエントミュージックの先駆者であるブライアン・イーノ(Brian Eno)が唱えたAmbient Musicという音楽思想を示す言葉からスタートしており、1978年にブライアン・イーノが最初にAmbient Musicとして発表した「Ambient 1: Music for Airports」というアルバムは文字通り「空港のための音楽」で、実際にニューヨークのラガーディア空港で使用された。



その後アンビエントミュージックはクラブミュージックと出会い、KLFやThe ORBなどに代表されるアーティストらが進化を推し進めて行く。

そしてさらにそれらは「チルアウト(Chillout)」という音楽ジャンルを生みだし、細分化していく。
Chilloutについては別途考察します。

その後もアンビエントは細分化を続け、Shpongleに代表されるようなサイケデリックな音色や展開、ビートがあったり、Ishqのようなノンビートのヒーリング色の強いものまで多岐にわたる。

このブログでは「アンビエント=環境をデザインするための音楽」と定義しています。

対してこのブログでは「チルアウト=クールダウンするための音楽」と定義します。

定義したものの、境界線は曖昧です。
ブライアン・イーノの曲でチルアウトする事も、もちろんあります。



at 13:47, KAGIWO, アンビエントとは?

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各曲のマスタリング完了!

現在制作中のLandscape Music Designのニューアルバムのマスタリングがスタート。

次のアルバム用に集まった21曲をCDに収まる容量に選ぶのに2週間かかりましたが、なんとか12曲まで絞り込み、今回はその12曲をまずはマスタリング。

今回もstudio dubreelにマスタリングをお願いしました。

マスタリング当日、スタジオに到着すると、なにやら新しい機材が届いてエンジニアのNORI君が取説を読んでいます。

到着したのはKORGのDSDレコーダー「MR-2000S」。
なんと前日にこれまでマスターレコーダーとして使用していたDATの調子が悪くなってしまったので、以前使用して好感触だったMR-2000Sを急遽購入したそうです。

このMR-2000S、録音フォーマットが5.6448MHz/1bitというスペックが表記されてます。
1bit?MHz?KHzでなく?
どうやら録音方式がPCMフォーマットとは違うらしく、とにかく物凄く細かいところまで録音、再生できるようです。

さて、マスタリングですが、まずは簡単に今回のマスタリングのスケジュール確認などをして、時間も無い事ですので早速マスタリング開始!

まずはSilent runningの曲からスタート。
今回のSilent runningの曲はデモの段階でもかなり良いミックスバランスでしたのでNORI君によるMIXの微調整もテンポよく進み、50分くらいで完了。

続いて僕の曲です。今回は2曲収録予定ですが、1曲はゆるゆるのスッカスカの曲なので(w)ささっと終了。もう1曲は軽くビートがあったり、3本あるメインのパッドをシューゲイザー的に鳴らしてるので結構手間取るかと思いきや、NORI君の素晴らしい手腕でさくさくっと終了。ここまで約2時間半。

かなり順調です。
その後、休憩をはさみつつ、Landscape Music Design名義のLIVE録音リミックス曲の6曲も順調に進み、遅れて到着したClear Lineの2曲のマスタリングに突入。

Clear Lineはマスタリングが今回初めての為、かなり気合いが入っています。
途中、トラブルもありましたが何とか2曲を2時間で終わらせ、最後の1曲となるMASA OTSUBOの曲もさくっと終了!

この時点で時計は23時を回っています。

このあとは各曲を目的別にパラ出しして、NORI君のマスタリング用アンプを通し、前述のMR-2000Sに録音していきます。クリップしないように気をつけながら全曲録音し終わると、今度はそれを再生し、ProToolsに戻して録音します。
これらは当然実時間ですので往復で2時間強かかります。

そして戻ってきた曲を再び微調整して、マスタリング終了!
時計は日付変わって3時を過ぎています。
トータル14時間オーバー!

しかしマスタリングが終わった曲たちを聴くと、クオリティが完全に別次元に達していて、長丁場の疲れもぶっ飛びました!

アナログを通すことによる温かみや艶といったものはこれまで同様に仕上がり、今回はさらに奥行とクリア感がとんでもないことになっています。

凄い!

そして今はマスタリングを終わった曲を繰り返し聴いてチェックしています。

問題無ければデジタルリリースはこれで納品でいいのですが、CDは今回もDJミックスしての販売になるので、もう1回最終のマスタリング作業があります。

今回マスタリングした曲たちは9月発売予定の「Landscape Music vol.2」に収録されます!


at 11:25, KAGIWO, DTM関連

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