ウッドストックがやってくる!(字幕版)
年末年始のタイミングで見ようと年の瀬も迫った頃にダウンロードしておいて、結局年明けてから観た。
はっきりと断言できますが、これは傑作です。ぜひとも観る事をおすすめします。
この映画も先のブログにあったKOTAROさんが推してたので気になっていた映画だった。
紹介したての頃はレンタルが無くて躊躇してたんだけど、この内容なら買っても良かったかな。
内容的には寂れた田舎に突然ウッドストックがやってくるという内容なのですが、これはパーティーオーガナイズのワクワク感とか周囲の協力、嫌がらせとかがリアルかつ面白く表現されている。
会場の下見の時のここから始まる感とかぐっと来ます。
中でも秀逸だったのが主人公がやっとパーティー会場に辿り着いたんだけど、ステージに向かう途中にヒッピーカップルに声をかけけられて、アシッドを勧められてそのまま彼らのバスに転がり込んでしまうシーン。
LSD初体験の主人公の心理描写や効いてる感の色彩の表現はマジで凄い!
その後ステージに向かうも途中の丘でステージがまるで宇宙の中心のようになっている感じとかは、初めての野外パーティー体験をとてもうまく表現していたと思う。
自分に置き換えれば初回のオーロラサイケデリカとか最初のR.t.t.S at Mt.Fujiでの風景、体験が重なり、感慨深い。
最終的には主人公は田舎を出て旅に出かけるわけだが、90年代後半の日本でも似たようなことが割と身近に起こっていたように思う。何かに気づいて、これまでの自分の生活とは違う生き方を試すべく足を踏み出すということは、とても勇気のいる事だが、その一歩を踏み出す事ができるかどうかはこの映画のような体験ができるかどうかが大きいと思う。もちろんその体験をするにはまず外にでなければならないんだけどね。
ジャンル的にはコメディーなんだろうけど、いろいろ考えさせられたりする素晴らしい映画です。
comments(0), trackbacks(0), - -